株式・為替市場における材料に、突発性の材料(事故・業績修正・買収等)とスケジュール性の材料がある。
突発性の材料に関しては、予測対応は難しいが、あらかじめスケジュールの分かっている材料は戦略的に投資できる可能性がある。
スケジュール性の材料とは、決算発表・経済指標の発表・マーケット動向に関する発表である。
これらの材料は、あらかじめアナリスト等による予測が出ており、発表以前の段階で、ある程度その予測は織り込まれる。
その為、投資のチャンスは、これらの予測に反する発表が出た時である。予測に反する結果だけに、マーケットの反動は大きい。
もしくは、予測された通りの発表で、マーケットが「材料出尽くし」と捉えた時。
この場合は、好決算でも十分上昇していれば下落に転じ、悪い決算でも、それを機に上昇に転じることもある。
材料に対する株式・為替市場の反応は、素直でないことが多い。裏の裏を読む先見性が必要である。
材料発表直後のマーケットの反応に、素直に乗るのが一番賢いか・・。
その為には、発表スケジュールを常に把握し、注文を入れる準備をしておくことが重要となる。
好決算が期待され、これまで順調に上げてきた銘柄を決算発表後の寄りで買う様では、儲けを出せる投資家にはなれない。
好決算発表の高値で売り抜けようとしている投資家が、売りボタンに指を乗せ待っていることを忘れてはならない。 |
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